特撮
水曜日, 8月 27th, 2008シベリア超特急
シベリア超特急は映画評論家の水野晴郎による映画および舞台の監督作品のシリーズである。
走行中の鉄道を舞台にした種類の映画では画面を上下動させることで走行を演出するのが通常の手段だが、この映画では列車がベニヤ板であることがはっきり見える事や。
出番待ちしているはずの水野晴郎が不意にカメラに映ってしまっている。
俳優として経験も無いに等しい水野晴郎の演技。
以上の事などが原因でB級映画と呼ばれているのだ。
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ザ・コア
パラマウント生誕90周年記念大作。
というわけで、なんでこれをB級映画ラボで紹介するのかというと、これがあまりにも一般の評価が低いから。
科学用語が色々出てきて、高尚な学術映画を装ってはいるが、基本的にはバリバリのエンターテイメントです。
「アルマゲドン」同様、そのいかにも偽善者的なヒロイズムが鼻につくということで、この手のタイプの映画を嫌う人たちが多すぎた。
「長すぎる」「途中で寝た」「中身がない」「映像が安っぽい」「嘘っぽすぎる」などなど、非難を浴びせられて、可哀相な映画。
時をかける少女
これは大林映画というべきか、角川映画というべきか。
尾道が舞台だから大林映画になるのだろうが、角川春樹もこれにそうとう思い入れがあったはず。
とにかく、80年代の流行のひとつだったのは間違いない。
今見てみると、古くさいわけではないが、もろに時代を感じさせる映画になっている。
というか、大林映画がそもそも時代を感じさせるべき映画としてもとから作っていたのかもしれない。
僕は大林世代じゃないのでそこがわからないのが残念だが。
「青春デンデケデケデケ」を見たときも思ったが、大林監督は古き良き時代のノスタルジイを映像に残すことにかけては日本一だと思う。
相手役の男の子2人はいかにも大林映画らしい普通の顔。
女の子が赤いカーディガンに下駄なんて普通ありえないけど、そういう和の雰囲気が好きですね。
プレデター2
エイリアンVSプレデター」なる企画が成立してから、なにかと「エイリアン」シリーズと比較されることが多くなった「プレデター」だが、2作目が1作目よりも評価された「エイリアン」と比べると、「プレデター」の2作目は、失敗作といわれがちだ。
スター俳優が出ていないし、ストーリーも今一つで、どうしてもB級臭さは拭えない。
よく見直してみると、実は驚くほど未来を予見した内容になっている。
つまり、「エイリアン」と「プレデター」がひとつになることは計画的だったことがわかってしまう。
キャスティングがくせ者だ。
まだまだ無名だったダニー・グローバーは今ではいい役者になった。
他に「エイリアン2」のあのビル・パクストンが出ている点も見逃せない。
あえて「エイリアン2」を意識して彼が選ばれたのではないかと邪推したくなる。
リベリオン
色々な映画をパクった低予算映画といわれているけど、これが予想に反して面白い。
キャストもマニアックだし、僕はこういう未来社会の映画をこよなく愛する男なので、かなりワクワクしながら見させてもらった。
僕と同じベクトルを持つ人なら、ぜひだまされたと思って見て欲しい。決して損はないと思います。
これを見て、間違いなく思い出されるのは「華氏451」である。
「華氏451」が文字を読むことを規制された未来社会を描いた作品なら、「リベリオン」は感情を持つことを規制された未来社会を描いた作品ということになることになる。
第三次世界大戦終戦後の未来、社会の安全のために、人間が感情を持つことを許されなくなる。
この社会の人間たちは、喜ぶこと、怒ること、欲することなく、独裁者のいうままに生活していることになる。
無論、小説や絵画や音楽など芸術といわれるものは一切禁止になっている。
主人公の職業はクラリックと呼ばれるもので、感情を持った人間を焼き殺すのが仕事である。
鉄男
今や有名なカルト作家・塚本晋也が作ったサイバー・ホラー。
僕はこういうモロに「一人で作りました」的な映画が大好きです。
作家性が感じられるし、一人でも映画が作れるということで色々と教えられることが多いからである。
BRUTUS誌のインタビューで、塚本晋也は「正しい人が出てくるとすごく反感を覚える」と語っていたが、確かに本作には正しい奴は一人といない。
デビッド・リンチの「イレイザーヘッド」にも似た異常な映画である。
タイトルからひかれる。
「鉄男」。
「てつおとこ」じゃなくて、「てつお」というところが巧い。
「鉄に浸食されていく男の話」という一言で作品の内容をすべて説明しているし、見る前から面白そうである。
ただし、そこ以外何も描いてないので、とくにストーリーはないのだが、それでも映像の迫力に最後まで見せられてしまう。
宇宙戦争
96年は宇宙人ブームだった。
「インデペンデンス・デイ」と「マーズ・アタック」が発表され、地球が宇宙人に侵略されるという単純明快なテーマが受けました。
この2作には「宇宙戦争」という元ネタがある。
38年にオーソン・ウェルズが「火星人襲来」というラジオドラマを放送したことがありました。
その放送を聞いた市民が、本当に火星人に侵略されたと勘違いし、アメリカ中がパニックになったという。
その有名なドラマを映像化したものがこの「宇宙戦争」である。
火星が地球に大接近し、円盤が次々と地球に侵略を開始する。
円盤にはどんな攻撃をしても歯が立たず、町は廃墟と化し、地球全体がパニックとなる。
手も足もでない無敵の宇宙船は「インデペンデンス・デイ」に受け継がれ、レーザー攻撃を浴びると溶け落ちる様は「マーズ・アタック」に受け継がれている。
今見ていると、古くさくて陳腐なものだが、ひねりがない分、かえって新鮮に鑑賞できるだろう。
宇宙人VS地球人、ただこれだけを描いているだけで、サブストーリーは何もない。
でもこれが本気で怖い。
シンプルなストーリー一本の厚みだけでこれほど自信たっぷりに描いて見せられたのも、骨子そのものがユニークだったからであるからだ。
宇宙人と地球人の争いというテーマは50年代の流行でもあり、観客の興味は強かった。
テーマ自体がそれだけでも目新しく、原作者H・G・ウェルズならではの、いかにも本物らしいでたらめな科学的仮説の妙味を活かすには、下手な小細工は無用だった。
ゆえに単純明快な本作はストーリーSFの起源といえる傑作になった。