ブレインデッド
だいぶ前、僕は「ロード・オブ・ザ・リング」を絶賛した。
本当のことを言うと、不満はかなりあったのだが、あの時は、剣と魔法のファンタジー映画で、あれほどよく出来たものを見たことがなかったので、オタク心が揺れ動いた。
僕が「ロード」を見てイヤだと思ったのは、まるでB級映画のようなクサい演出が鼻についたからだ。
フロドがトロルの槍に刺されるシーンなど、大して重要でもないところで、どうしていちいちスローモーションにしなくちゃいけないのかと、一人でブツブツ言っていたものだ。
指輪の誘惑に負けた男が、振り向いてニヤリと笑うところもわざとらしく写していたし、人間とエルフのロマンスも鼻をつまみたくなるほどクサくて好きになれなかった。
しかし「ロード」はそういった不満も吹き飛ばすほど痛快作だったから、僕は評価したのだが、つまりはこれが「装飾の映画」だったから受け入れ易かったのだろう。
各シーンをそれらしく飾り付け、実際よりも大袈裟に、派手に見せる。
それをジャクソンの映画作りの神髄だとするなら、「ブレインデッド」は装飾映画のひとつの到達点であった。
Increasing in Him,
movie
Topics: ホラー |
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